「京の小話」
1月7日、七草の節供に七草粥を頂きます。
東方蒴の占書に見える中国の古い慣わしで、七日の日に人を占うところから、人日の節供とも言われています。 "せり.なずな.ごぎょう.はこべら.ほとけのざ.すずな.すずしろ.これぞ七草" この七種を頂いて、万病を除き、邪気を払い、一年間の無病息災を祈ります。
百人一首にも春の七草の歌があります。 "君がため 春の野にいでて 若菜つむ 我衣手に 雪はふりつつ" この歌の作者は、御室仁和寺を創られた宇多天皇のお父様の光孝天皇です。 光孝天皇も愛しい人のために、自ら若菜をつまれてお料理されたのでしょうか。
そんな古人(いにしえびと)に想いを馳せて七草粥を作りました。
器は、清水の澤村陶哉氏の羹の器に入れました。明治時代の復刻の器です。
ご注文品となりますが、販売もさせて頂いております。素敵な器ですので、是非実物をご覧にご来店下さい。