企画編集・執筆(ブルーベアプランニング)

林 里嘉子

About Rikako Hayashi

■何をしているの?と聞かれる仕事

フリーランスの企画編集という肩書きに対して、
「雑誌や本を作っているのですか?」
「(あなたが作った本が)書店で買えますか」
「本とか雑誌など文字に関係(関心)ないので失礼……」
などいろいろな反応をいただきます。
その中で、
「編集とは具体的に何をするのですか?」
とたずねられる方もけっこうおられます。

例えば
カメラマンとか グラフィックデザイナーとか ライターとか
これらの職業の方には得意分野をたずねても
「ライターって、何をするのですか?」とはおそらく聞かないでしょう。
でも、編集は(わりと)「何をしているの?」と聞かれる仕事です。

余談ですが、講○社とか、文○春○とか、集○社とか、
大手出版社の編集者です、と言う人には
「どんな本(雑誌)を担当しているのですか?」とは聞いても
「何をしているの?」とはこれまた聞かないと私は思います。

■で、「編集(者)」の仕事とは?

編集(者)の仕事は、作家をサポートしたり、企画を立てたり、取材先と交渉したり、取材現場に同行したり、撮影現場を仕切ったり。
テレビドラマや映画に登場する編集者は締め切りに追われながら、てきぱきと指示をして納期に間に合わせるカッコイイ姿。
間違いではありませんが、ほんの一部分の姿だと思って間違いないと思います。

編集の仕事の大部分は、意外なほど地道で、こつこつ、ちまちました作業の積み重ね。
企画を考え、全体の構成を築き、それぞれ適したプロを集結させ、スケジュールを進行管理し、全体を把握しつつ、重箱の隅もつつく視点で作業をこなし、互いに譲れない想いが交錯し、戦場と化しやすい校正作業に根気よく付き合い、お客様、デザイナー、ライター、カメラマン、取材先、印刷業者、その他この案件に関わる企業や人たちとの間を右往左往しながらできるだけスムーズにつなげていけるように努力する。折々には謝ったり、詫びたり、感謝したり、褒めたりしながら、最終的に求められる形にする(納期に間に合わせる)ことです。

パソコンや通信機能、印刷機がどれほど高性能になろうとも、それはあくまでもツールであって、それらを駆使して、お客様が求めるものを形にするのは人であり、そこに関わる人達の間をスムーズに取り持つ仕事が編集(者)だと私は考えています。

■こんな想いやお悩みがあれば……

私に限っての「編集(者)」という仕事を紹介させていただきます。
意外と、みなさんの困っていること、悩んでいることに寄り添って、お役に立てる案件がありそうでは……。

・自社(自分の)の商品をアピールしたい。
・イベント(取り組み)の盛り上げたい(告知したい)。
・ポスターを作りたい。
・企画本や企業の周年誌を作りたい。
・情報誌やフリーペーパーを立ち上げて発行していきたい。
・自分史を作りたい(書きたい)けれどどうしたらいいかわからない。
・カタログやパンフレットを作りたい。
・ブログやホームページを立ち上げて継続していきたい。
など、お客様のこうしたい、あれを作りたい、という想いや考えを実現に向けて企画から執筆、スケジュール管理、納品、そして継続した対応までトータルにお手伝いできます。

その他にも、
・企画提案だけでも助けてほしい。
・社史(社内誌)制作を自社スタッフで作り始めたが、進行も作業も頓挫して困っている。
・自分の伝えたい想いや技術を発信したいがどうしたらいいかわからない。
・すごい技術(知識)の活用法を見出したい。
・趣味で溜まった山のような作品をなんとかしたい(整理したい)。
・頭に浮かんでいることはあるけれど、もやもやして形にできない。
・大量にある資料の整理に悩んでいる。  など。

もちろん
・依頼があれば取材・原稿も書きますし、エッセイや物語も執筆いたします。
本や雑誌、webだけに限らず、「何か形に整えたい」ことに対してのご相談に応じています。

■いなくてもいいけど、いると便利なのが編集(者)

ここで、実は言いたくないのですが、言ってしまうと上記の案件は「編集(者)」が介在しなくても上記の仕事は実現できます。
実際、ライターさんやデザイン事務所のデザイナーさん、印刷会社の営業マンがこれらの作業を対応するケースも多いです。
しかしあえて予算をかけてでも、私のような編集者を置くことの価値は大きくあります。
ライターやデザイナーや営業マンたちには本務があるからです。
執筆やデザインの仕事に集中できる。
印刷の営業活動や印刷そのものの仕事に関われる。
個々の従来の仕事に専従できるほうが効率もいいし、結局、良いものが創造されるはずです。
本来のクリエイティブな仕事、ということです。

編集は「悉皆屋」だと表現した方がおられました。
悉皆屋とは、和装の世界での言葉。
問屋から注文を受けて作家さん、地染め屋さん、そして着物の色柄やイメージの相談に応じ、最後に汚れや傷がないかチェックして責任をもって問屋に届ける仕事。
プロデューサー、ディレクター、営業マン、芸術家など着物の知識をすべて把握していないとできない仕事です。
編集者の仕事もここに通じる、うまく表現されたものです。

ひょっとして、いま抱えている案件に、こんな編集者という存在を加えることで新しい流れ、おもしろい流れ、完成への流れを造りだすかもしれない。
そう感じてくださったら、ぜひご一報ください。