牡丹は、花神.百花の王.富貴草二十日草等雅味にとんだいくつもの異名を持ちます。
古来中国では、牡丹の古木を薪に、その根皮を薬として用いました。
7世紀の唐の時代になると、牡丹ブームがおこりました。
白楽天の詩「牡丹」が有名です。
「花開き、花落つ二十日一城の人皆狂わせるがごとし」
花が次から次へと咲き続け、皆が牡丹に熱中したということです。
日本では奈良時代に薬草として渡来したそうです。観賞用に栽培されたのは、平安時代以降のこと。
その美しさは、唐の文化への憧れと相まり、貴族や僧侶・文人たちを虜にし、名花として珍重されました。
「牡丹散り 打ちかさなりて 二三片」
与謝蕪村の句が有名です。
美味しいお茶でも飲みながら、楽しいひと時を。
急須、煎茶碗は、平安清昌作です。